「僕は異次元の世界に行く!!」
春原が唐突に机を叩き、血走った目で叫びだした。
「あっそう」
しかし返ってきた声はそんな声。
「興味無いんすかあんたは!」
「別に興味無いな。お前が居なくなっても別に構わない……というか今すぐ消えてくれ」
鬱陶しい、と言わんばかりに朋也は手を振る。
「ひどいっすねあんた!」
「次元……任意の物量を、時間・長さ・質量などを基本量とし、定義や法則を利用して、それらの積として表現したもの」
声に首を向ければことみがたっていた。
「よぉ、ことみ」
恋人の姿を見つけ、片手を軽く上げて挨拶する。
「こんにちは、朋也君」
するとことみも朋也に軽く会釈した。
「と言うわけだ。春原、俺はことみと二人っきりになりたいからとっとと失せてくれ」
そう言いつつことみを近くに引き寄せる。
ことみは「あ……」と声をもらし朋也の為すがままにされる。
「またっすか!くそう!二人だけでいちゃいちゃして!僕だって異次元でハーレム作ってやるー!!」
春原は絶叫し、涙を流しながら走り去っていった。
「春原陽平の奇妙な冒険」
「と言うわけで僕を蹴ってくれ!」
「……………は?」
場所は打って変わって廊下。
そこにて某喧嘩番ちょ……もとい、生徒会会長候補、坂上智代は困惑していた。
廊下を歩いていればいきなり春原に呼び止められ、そして現状に至るのだがあまりもの言葉に智代はただ絶句するしかなかった。
(こ、こいつ……前前からおかしいとは思ってはいたがとうとう真正の責められたがりいや、頓珍漢な……というよりどうしようもなくなっ
てしまったのか)
「な、なぜ私がそんなことをしなければならないんだ」
「僕はこの学校ではもてない。そうは思わないか?」
春原の問にまぁ、と軽く頷く。
実質そのとおりではあるのだが。それが何の意味があるのだろうか。
そして何故私が蹴らなければならないのだろうか、と思索を張り巡らせる
そんな智代を知ってか知らずか、春原は手を高らかに掲げ再び言葉を紡ぎだす。
「だからこそ僕は思ったんだ。ならばこの世界ではなくて別の世界に行けば良いと!
そしてその世界で勇者のような存在になればもてるはずだと!!」
智代はその言葉を聞き再び絶句した。
やがて思考が動き出し、同時に思った。こいつ……正真正銘の馬鹿だと。
「だとしても何故私がお前を蹴らなくてはならないんだ?」
「すさまじい衝撃があれば次元の断層というものも超えられるかな、と」
「馬鹿にしてるのか貴様……」
怒りでわなわなと震える智代、同時にこめかみもひくついている。
今にも火をつければ爆発しますというところにさらに都合よく、
「というわけで僕を蹴ってくれ!ともよも〜ん!!」
空気の読めない馬鹿が火を放った。
「アホかーーーーーーーー!!!!」
突っ込んできた春原を空中へと蹴り上げる。
勿論ここは廊下であり、上には当たり前だが天井がある。
当然のごとく春原は天井に激突し、そして重力もあいまって地面へと墜落してくる。
しかし、それで終わる智代ではなかった。
重力に従い降ってきた春原を途中で再び蹴り上げ、天井に届く前に跳び稲妻の如き蹴りを放った。
蹴りは外すことなく、春原の顔面に当たり、春原はグワッシャァァン!と激しい音を立てて窓の外へと飛んでいった。
「………しまった。またやってしまった」
後悔するがもう春原は飛んでいった後、しかし春原だから良いや、と完結する。
そして自分に何の目的があって何がしたかったのだろうかと考えた。
「そうだ、岡崎に呼ばれていたんだった。馬鹿に構っていて忘れていた」
ぱっと思い出し、少し小走り気味に歩いていった。
「う、うーん……ここは……」
春原がうめく。
そして起き上がって見たものは……
「な、なんじゃこりゃあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
あたり一面荒野であった。
とりあえず叫んだところでどうにかなるわけでもなく、落ち着いて考えてみる。
(智代の蹴りでこんなところにまで飛んだのか?それにしてもここは一体……まさか!)
「そうか…これたのか……いよっしゃあああぁぁぁぁぁ!!!!」
行き着いた結論に歓喜と狂乱の声をあげる。
「そこのお前!」
「へ?」
歓喜に震えていたのもつかの間、声をかけられる。
振り返ればそこには、何故か甲冑を身に纏った朋也がいた。
「岡崎……なんでコスプレなんてしてんの」
「は?」
「いや、だから岡崎なんでしょ?何?その格好、つかなんでここにいるの」
繰り返される質問に朋也は鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔をする。
困惑しているのかなんなのかはわからないがとりあえず呆気にとられたというのは確かのようだ。
そして、思考が働き始めたのか少し首を傾げる。
少しして思考がまとまったのか軽く頷き、
「確かに俺は岡崎だが俺は貴様のような知り合いは居らぬ」
と言った。
「そうか、つまり貴様はここから違う世界に来たというのだな」
「ああ、そうだけど……やっぱりコスプレしているんじゃないの?」
「だから違うといっておるだろう!愚か者め!」
結局春原はもう一度叫ぶはめになり現在は要注意人物として馬車に乗せられて護送されている。
馬車に揺られながら朋也らしき人物とは会話しつつ……というより質問攻めにされつつ此処の事を聞いた。
話によればどうやら春原が飛んでしまった世界は元の春原の居た世界とは完全に別次元の世界であるらしい。
朋也らしき人物も本名は岡崎・ヴォルシュテイン・朋也と言うらしく、口調からして春原の知っている朋也とは違っていた。
そして現在は彼が使えている国まで不審人物として捕らえられ、連れて行かれることになっているのだそうだ。
さらに余談だが、城までは急いでも2日はかかるらしくその間はずっと監視されるらしい。
「まあ100歩ゆずって貴様がこの世界の人間ではないとしてとりあえずわかったことがある」
「なにさ」
「貴様はおかしなやつだということだ」
「あんたこっちでも言うことおなじっすね!」
春原が立ち上がった瞬間、馬車が揺れた。
「何だ!――うわっ!!」
衛視の一人が外に出た瞬間、何かが飛んできて見事に命中し、吹き飛んでいった。
「おーほっほっほっほ!!!!!」
唐突に高笑いが聞こえてくる。
「この声はっ!」
声に反応し、朋也が剣を抜き外に飛び出す。
それにつられて春原が追うように馬車から飛び出した瞬間、馬車が爆発し、炎上した。
「ぎえええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
当然のごとく驚いた春原は腰を抜かし、情けない叫び声をあげながら地面へと尻をつく。
「あら、運がよかったわね。朋也」
「こそこそ隠れてないでとっとと出て来い!藤林・リンカーネイル・杏っ!!」
「そんなこと言わなくても初めからここいいるわよ!」
朋也が叫んだ瞬間、呼応するかのように炎上した馬車から再び高笑いが聞こえてくる。
朋也が振り返ると馬車の上に杏と酷似した人物がたっていた。
彼女は片手に半身ほどはある巨大な楯を持ち、そしてあざけ笑うかのような視線でこちらを見ていた。
「久しぶりね。岡崎・ヴォルシュテイン・朋也、二ヶ月ぶりってとこかしら。……ん?」
口元に笑みを作り、社交辞令でも言っているかのように軽く会釈した瞬間、春原に目が止まったのか彼を見て動きを止めた。
「あら、見慣れない格好ね。朋也、そこのヒィヒィ言ってるへたれで情けなさそうな彼は誰?」
「俺に聞くな。あんなへたれ正直俺にもわからん」
「へぇ……」
杏は目を丸くし、ものめずらしげに春原をみる。
そして満足したのか不適に笑い、
「その服、市場では無いものね……裏にもなさそう。売ったら高くなりそうだわ」
杏は馬車から飛び降り、春原の近くに着地する。
そして顔を近づけ、再び春原を……というより服をあちこち見ていく。
「よし!気に入ったわ。その服、私が戴くわね。とっとと脱ぎなさい」
杏はそういうと顔を離し手を頬に当て、再び高笑いをした。
「はあ!?脱ぐわけないじゃないっすか!」
春原の叫びに「そう」と返し、急に冷めた表情になる。そして、
「じゃあ力ずくで脱がしてあげるわ」
持っていた楯を振り上げ、言い、振り下ろした。
「ヒ、ヒィ……あれ?」
咄嗟に目をふさいだが来るはずの痛みがこない。
おそるおそる目を開けると朋也が振り下ろされた楯を剣で受け止めていた。
「お、岡崎!」
「貴様は戦えないのだろう!邪魔だ下がっていろ!」
横目で春原を見つつ叫ぶ。
春原は言葉に応じるように立ち上がり、走ろうとした瞬間、
何かに足をとられ、そのまま前のめりに転倒した。
「折角のレア物をそう易々と見逃すわけ無いじゃない」
春原が振り向けば鉄製の縄が足に絡まっており、それが杏の左の手元にまでのびていた。
そしてそのまま朋也の剣を楯で打ち払い、蹴り飛ばす。
朋也は地面を派手に転がり、木にぶち当たり止った。
動きが無い、おそらく気絶したのだろうか。
「これで邪魔者は居なくなったわね。今度は確実に仕留めてあげるわ」
縄を引き、春原を近くにまで引っ張る。
手には振り上げた状態の楯、今度こそやられる。と春原が半ば諦めかけた時、足元が引っ張られる感触が失せた。
何かと思って見れば縄に光の矢が刺さり、途中で切れていた。
朋也は気絶しているはずだ。なら一体誰がこの矢を放ったのだ。
「矢?ちッ」
「そこの君!今すぐ逃げるんだ!」
声が聞こえた。しかしあたりを見渡せどその姿は見えない。
「何?何が起こってるの?」
春原は何が起こったのかわからないといった様子で呆然としている。
「そこっ!」
杏が刺さっていた矢を抜き、馬車の方へと投げつける。
矢は馬車にあたる直前と言ったところで甲高い音を立て、はじかれた。
「そこにいるのはわかってんのよっ!とっとと姿をあらわしなさい!」
杏が叫ぶ。すると今度は柊勝平によく似た人物が春原の近くにゆらゆらと現れた。
いや、現れたというよりも出現したといったほうが正しかっただろう。少なくとも、春原の目には虚空からいきなり現れたようにしか見
えなかった。
弓を構え、杏の方を見ている。
「っ!また癪な事をしてくれるわね柊・ディ・シュライデン・勝平。王族がこんなところにのこのこと出てきて大丈夫なわけ?それにあれ高い
のよ?ああ見えて。弁償してほしいわね」
杏がいらだたしそうに言った。
「別に父上が政治を行っているんだし第一今の僕には関係ないね。っていうか後者絶対僕のせいじゃないでしょそのなんだっけ……長った
らしい名前のその縄って再生するんでしょ」
「ヒートロッド型対猛獣捕獲&討伐用電撃生物系縄状再生兵器通称カレイドステッキよ。覚えなさい。あと、こう見えて再生には時間がか
かるのよ。それにあんたの技の名前の方が長いわ」
「絶対覚えるのは無理だと思う。覚えている君を尊敬するよ。……君と良い勝負だと思うけどね」
「く……不覚だった。まさか俺がここまで誰かを守りながら戦うという事に慣れていなかったとは」
杏と勝平が舌戦を繰り広げていると朋也が気絶から立ち直り起き上がる。
そして落ちていた剣を拾い勝平の側まで歩いていった。
「国一の剣士であり過去最高の聖騎士だと言われる君らしくないね」
「すまない勝平。そこのへたれのせいで油断していたようだ」
「へたれって僕っすか!」
朋也の言葉に反応し、春原が立ち上がり叫んだ。
「お前以外の誰がいると思う。第一戦えないんだろ。第一いまさらだろへたれ」
「あんたみたいに戦えるわけ無いでしょ!そっれに僕へたれ確定っすか!!」
「あんた達。私っていう共通の敵が居るって事忘れてない?」
完全に蚊帳の外状態になっていた杏が半目になりつつ言った。
「す、すまない。またそこのへたれのせいで」
剣を構えなおす朋也。頬が完全に引きつっていた。
「まぁいいわ。いくわよ!」
杏が朋也へと疾駆すると同時に朋也も走り出す。
二人の距離が近づく。
距離は一瞬で縮まりお互いの間合いへと変わる。
先に攻撃したのは―――朋也だった。
剣を大きく振りかぶり勢いに任せて横に振る。
杏は楯でそれを止めようとせずに頭を下げ、剣をかわしそのまま朋也を通り過ぎた。
「誰があんたを相手にするって言った?」
すれ違いざまにそう言いそのまま春原へと近づいていく。
「くそっ!勝平!」
「言われなくてもっ!」
朋也が叫ぶと同時に勝平が動く。
「邪魔よっ!ヒートロッド型対猛獣捕獲&討伐用電撃生物系縄状再生兵器通称カレイドステッキが壱の奥義!震天烈空残光旋風滅砕神罰活
殺撃い!!」
「うわぁ!」
杏がカレイドステッキを振るい勝平を吹き飛ばす。
その間に朋也も追いつき後ろから切りかかる。
杏はそれを楯を構えて受け止め、そのまま流した。
「くっ!」
朋也はそのまま剣の勢いを利用し、杏をめがけ剣を横に振るう。
剣が杏を切った瞬間、杏の姿が霧となって掻き消える。残像だ。
「残像か!」
「だから朋也は甘いのよっ!」
声は朋也の背後から。
朋也が振り返ったと同時に杏が楯を投擲する。
朋也は楯を横に転がりかわす。
「ひょ?」
「「あ」」
朋也の後ろには春原がいた。
朋也に向かって放たれた楯をこの状態で朋也がかわせばどうなるか。
さらに楯は曲がるわけも無く綺麗に春原に向かって直進してゆく。
そして――――
「何で僕があああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
楯は春原に見事にぶつかり、春原もろとも吹き飛んでいった。
「あー私の楯!」
「お前突っ込む所そこかよ」
「あったり前でしょ!あれ結構貴重なのよ!」
「ま、そんなことより……捕まえたぞ藤林・リンカーネイル・杏。連行する」
「あっ!…………元恋人のよしみで見逃してくれない?今なら杏仁豆腐もつけとくわよ」
「いらんし俺は戦闘にプライベートは持ち込まん。それに元だ」
「ひどっ!血も涙も無いわけ!?」
「ほら行くぞ!」
「あーーー」
「………朋也君、放っていくなんてひどいよ……僕の存在感って一体……」
岩場の影でひっそりと勝平は泣いた。
「お………きろ………軍曹……おい……」
声が聞こえる。
「起きろと……聞こえ…………軍曹…」
「……うるさいなぁ」
「なんだと!起きろといっとるだろ!」
「あぐぁ!」
見事に鳩尾へパンチが決まり、春原は跳ね起きた。
「……あれ?ここどこ?」
「何を寝ぼけた事を言っているんだ?船の中に決まっているだろ」
「のわぁ!と、智代!」
春原が声のした方向を向けば智代の顔があった。
「上官に向けて溜め口をするなと何度も言っているだろ!」
「ふぎゃあ!」
パンチが再び鳩尾に決まり、春原は蹲る。
しばらくして復活した春原が口を開いた。
「上官とかって何わけわかんないこといってんだよ!」
その言葉に智代は呆気に取られた表情で春原を見た。
「な、何を言っているんだ軍曹」
動揺した様子で口を開く。
すると、別方向から声がした。
「艦長の殺人パンチで記憶が飛んだんじゃないのか?」
「あ、岡崎じゃん」
見れば朋也がからかいの表情で智代を見ていた。
いや、岡崎だけではない。部屋には他に杏とことみの姿もあった。
(もしかしてまた別の世界に来たのか?)
「………仕方がない。説明をすれば記憶が戻るかもしれないだろ」
智代が諦めたように口を開く。
「おまえの名は春原陽平、階級は軍曹。蒼穹に舞う黒い死神とまで言われた我が艦……エクセリオンのエースパイロットだ。どうだ?」
智代がそのことを言った瞬間、春原の頭に頭痛が走った。
「っ……頭いてぇ」
「お、いい感じじゃないのか?」
朋也が春原の様子を見て言った。
その時、警報が唐突に鳴り出した。
「っ!敵襲か!」
いち早く反応したのは智代だ。
「オモイカネ、どうなっているの?」
ことみが言った。
すると、どこからともなく声が聞こえた。
『敵襲、識別連合軍。敵機体数総勢六十五機。艦五隻。中にアルトルーシュ、セブンスオウルの姿確認』
「っ……敵も総出で来たか。総員戦闘配置!私も出る!」
「「「了解」」」
「え?え?」
全員の雰囲気についていけず、うろたえる春原。
「おいおい、春原はどうすんだよ。エースがいないときついんじゃないのか?」
「くっ……」
朋也の言葉に智代は苦虫をつぶしたような表情になる。
すると唐突にゴンッ!と鈍い音が響いた。
全員が驚き、音のした方向を見る。
するとことみがイスを持って立ち、春原が地面に突っ伏していた。
「おいおい……まさか殴ったのか?」
朋也が呆れた様子で言う。
「記憶喪失にはショック療法が一番なの」
すると春原はむくりと起き、いきなり扉へと向かう。
「お、おい!どこに行くんだ!」
智代が慌てて言う。
すると春原は振り返り、
「敵が来ているんだろ?ならボーっとしている暇は無いんじゃないの?坂上智代艦長?」
口元に笑みを浮かべてそう言った。
「あんた、記憶喪失直ったの!?」
「さすが天才だな……」
杏が驚き、朋也が呆れた様子で言った。
そして智代は顔を上げ、高らかに告げた。
「……ああ、そうだな。総員再び告ぐ!戦闘配置に着け!」
「「「了解!」」」
(ノリでああいってはみたものの……どうしよう)
パイロットスーツに着替え、朋也達の後に続くように格納庫へと向かっているさなか、春原はそのような事を考えていた。
ちなみに戦闘要員は春原を含め、智代と朋也と杏らしい。ことみは副艦長だそうだ。
(まぁ行けば何とかなるでしょ)
そう結論付けると同時に格納庫へと付く。
中には黒く塗られ黒い羽や腰に折畳式のライフルがついた機動性を重視したような機体と赤く塗られ背に機体の身長はあろうかというぐ
らいの剣が二本、腰にも剣が備え付けられているこれでもかというぐらいにまで接近戦に特化させた機体と白く塗られおそらく可変機な
のだろうと思われる機体と青く塗られ機体のあちこちにミサイルポッドに銃身がついた遠距離戦に特化させた機体があった。
形状は全て俗に言うガンダムに似ているような気がするがまた違う形状だった。
全員がそれぞれの機体へ向かうさなか、春原はふと違和感を覚えた。
(この感覚……どこかで……それに僕の機体がわかる……?)
春原は黒塗りの機体へと向かい、コックピットに座る。
(なんでわかるんだ?全ての感覚に覚えがある。これならっ!)
『春原軍曹、カタパルトに向かってください』
ことみから通信が入る。
機体を動かし、カタパルトにつく。
「春原陽平、リグサイト、出るぞ!」
カタパルトから射出される。
そして一気に上空まで駆け上がった。
戦場を見下ろす。
既に戦闘は始まっており、爆発があちこちで起こっていた。
春原が機体の感覚を確かめていると唐突に通信が入る。朋也からだった。
『陽平!俺はセブンスオウルを抑える!お前はアルトルーシュを何とかしてくれ!』
「言われなくても!」
『セブンスオウル、アルトルーシュともに発見データを送るの』
ことみから通信が入り、そしてレーダーに位置が映し出される。
「ここか……岡崎!フォローよろしく!」
「わかってる」
「よし、行くぞ!リグ!」
機体を旋回させ、一気に戦場へと舞い降りる。
途中、向かってきていた白い機体――セブンスリーゼスを駆る朋也と合流し、周りのファングを蹴散らしながら疾駆する。
「どいたどいたぁ!死にたくなけりゃ死神様には近づかない事だね!」
近づいてきたファングをビームソードで切り墜し、叫ぶ。
「さすが蒼穹を舞う死神だっと、俺も負けてらんねぇか!」
可変形態のままビームランチャーでファングを射ち落としていく朋也。
「岡崎もやるね!さすがは僕の相方だよ……お、敵さんのお出ましですか」
レーダーが高速で接近してくる機体を捕らえる。
しかし来ていたのはセブンスオウル一機だけの反応だった。
「見つけたぞっ!宇宙銀河エターナル!」
「おっさんか!つかその呼び方やめろ!」
セブンスルージュと似た形状をしている機体、セブンスオウルを駆る古河秋生が朋也の機体を捕らえ叫ぶ。
朋也もそれに答え、機体を通常形に戻し秋生に向けてビームランチャーを連射する。
(おかしい……なんでアルトルーシュは動かないんだ)
「岡崎!ここは任せたよ!」
「わかってる!春原もとっとと倒しにいけ!」
それだけの言葉を交わし、春原はデータが示す方角へと機体を走らせる。
(どこだ……どこにいるんだ……)
おそらく敵の中心地へ向かっているのだろう。どんどん自機に向かってくる敵の数が増える。
余分なエネルギーを消費しないよう、最低限の敵だけを墜としガンガン突き進む。
瞬間、唐突に閃きのようなものが頭に来た。
(見える。そこか……そこにいるのか!)
「見つけたぁっ!久瀬ぇぇぇぇぇ!!」
青く、戦場には釣り合わない位不気味に佇んだアルトルーシュの姿を見つける。
するとそのパイロット、久瀬が口を開いた。
「ん?その声はどこぞのへたれ君かい。よくここまで来れたね。誉めてあげよう……だが君は少しばかし遅かった」
「どういうことだ」
わからない様子の春原をあざ笑うかのようにクックックと笑い、そして続ける。
「わからないのか?僕の後ろにある殲滅巨大砲台、『レジェンディア』に集まっているエネルギーが」
「………まさか」
「そのまさかだよ。もうレジェンディアを破壊する以外に止める事は出来ない……君たちはここで終わりだ」
「させるかぁっ!」
春原がレジェンディアを破壊しようと機体を走らせる。
しかし前に久瀬がアルトルーシュを走らせ、レジェンディアに近づこうとするのを阻止する。
「ただでさせると言った覚えはないはずだが?」
「くっ!ならお前を倒してぶっ壊す!」
「やれるものならやってみるがいいさ!この僕を倒せるというのならね!」
アルトルーシュのビームブレードとリグサイトのビームソードが交差した。
「おっさん!何で、何で連合についた!」
「わかんねぇなてめぇも!大人には大人なりの事情っつーもんがあんだよ!」
言葉を交わしつつ互いに打ち合う。
「そんなんでわかるかよっ!」
セブンスオウルから放たれるビームを避けつつ隙を見てはビームランチャーを放つ。
「わかりやがれ!」
秋生もまけじと叫びながら両手に持ったビームライフルを乱射する。
「坊主!少し弱くなったんじゃねぇのか!」
「あんたよりかはマシだ!」
いきなり秋生がフルスピードで突進してくる。勿論、ビームは撃ちながらだ。
対する朋也もビームをバリアシールドで防ぎつつ秋生を迎え撃たんとビームサーベルを抜き、構える。
お互いの間合いまで後少し、と言った瞬間いきなり秋生がセブンスオウルの背部からリフターを切り離し、突進させる。
「クッ」
朋也はリフターの突進をビームサーベルで防ぎ、リフターを吹き飛ばす。
しかし、先に秋生の姿は無かった。
「しまった!」
「おせぇんだよ!」
気付いたときにはもう遅く、既にセブンスオウルは大型ビームサーベルを抜きセブンスリーゼスを切り伏せんとしていた。
避ける事が出来ない、と朋也が諦めかけた瞬間、
「かあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっつ!!!!」
「のわっ!」
喝破と共に高速で近づいてきた智代の駆る赤い機体、アウトレイドがセブンスオウルを蹴り飛ばした。
接近戦用の機体なだけあってセブンスオウルを大きく吹き飛ばす。
「大丈夫か!岡崎!」
「と、智代か……すまない。助かった」
「困ったときにはお互い様だ」
「それより、ここに来てエクセリオンは大丈夫なのか」
「問題ない。杏のサイレンスが守っているからな」
「ちっ……やってくれるじゃねぇか三流艦長!」
体勢を立て直した秋生が言った。
「いつまでもあなたの言う三流ではないぞ」
背中の二対の剣グラディウスを抜き構える。
「そんなら試すまでだ!」
思いっきりペダルを踏み込み一気にアウトレイドまで肉薄する。
互いの武器が交差し、火花を散らす。
間に朋也の援護射撃が入るも秋生は全てかわし、さらにビームブーメランを投げつけた。
「オラオラどうした!てめぇらの力はこんなもんか!」
「きゃああ!」
アウトレイドにビームが直撃する。
智代は頭部と片足を失った事で機体のバランスが崩れるもバーニアをふかし少し後退しながら立て直した。
「ッ!智代!お前は下がれ!」
状況を見た朋也が言う。
「しかしそれでは岡崎が!」
「俺なんかどうだっていいんだよ!今は自分のことを考えろ!」
朋也のその言葉で渋々納得したか智代が後退を始める。
秋生も智代には興味が無いのか黙って見送った。
「必ず、必ず生きて帰ってきてくれ」
朋也とのすれ違いざまに智代が言った。
それに朋也は機体の首を縦に動かして答えた。
それから智代が後退するまでの間、秋生は一歩たりとも動かなかった。
朋也以外には初めから興味は無かったのだろう。いかにもおっさんらしいと朋也は思った。
「ありがとよ、おっさん」
「何がだ?俺は別にどうなろうが知ったこっちゃねぇ。ただ……お前と決別をつけるだけだ!」
フルスピードで一気に加速し、朋也へと肉薄する。
朋也も瞬時にビームサーベルを抜き、逆手に持って応戦した。
二人の剣が再び交差し、激しく火花を散らす。
そのまま鍔迫り合いに移行し、お互いにバーニアをフル稼動させて推力をつけた。
瞬間、秋生はリフターを切り離し朋也に向けてリフターに備え付けてあるビームライフルを放った。
朋也は秋生を押し返し防ごうとするもそうは行かず、機体をビームが掠める。
一瞬バランスが崩れる事によりセブンスオウルが一気に押し込み、二機は水面へと垂直に向かい大きな飛沫を上げた。
その飛沫が完全に消えぬうちに飛沫の中からセブンスリーゼスが飛び出し、それを追うように後にセブンスオウルが飛び出した。
「くぅぅぅぅぅ!」
無理な上昇を行った事による重圧で呻き声を上げる朋也。
セブンスオウルを接近させまいとビームブーメランを投げつけるがいとも簡単に弾かれる。
だが、それは朋也にとって想定の範囲内のことだ。
弾かれたブームブーメランが爆散し、煙幕をあげる。
「煙幕だと!」
秋生は朋也を見失い、機体の動きを止めた。
朋也はセブンスオウルの動きが止まった一瞬の内にビームランチャーに持ち替え、銃口を秋生に向ける。
既にビームランチャーにはエネルギーが溜まっていた。
「食らえっ!」
「ちいっ!」
煙幕が晴れ、秋生が気付き機体を旋回させ回避しようとするがもう遅い。
秋生が離れるよりも先に朋也が引き金を引いた。
その銃口から巨大な閃光が迸り、セブンスオウルを飲み込む。
ビームは飲み込んでもなお止まらず、離れた敵の軍団にまで飛んでいき数多の爆風が巻き起こる。
「……終ったか」
朋也が安堵の息をつく。
しかし彼を裏切るように別の方向から声が聞こえた。
「それが新たなてめぇの力か」
朋也が機体を旋回させ、声の聞こえた方向を見れば遥か離れた方向に所々火花を散らしてはいるが無事なセブンスオウルの姿があった。
「確かにやるようにはなったみてぇだな。だが……足りねぇ!足りねぇぞおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
機体が緑色の光に包まれ、言葉を言い終わると同時に一気に秋生は機体を走らせた。
速さは先ほどの非ではない。倍位の速さは出ていた。
朋也へと弧を描くように接近しつつ秋生が口を開く。
「てめぇに足りないもの!それは!情熱思想理念気品直感優雅さ勤勉さ熱い魂!そして何よりもぉぉぉぉぉ!!」
大型ビームサーベルを横に構え一気に振るう。
朋也はシールドを展開させて防ぐも力負けし、大きく吹っ飛ばされ、水面にぶつかり大きな水柱を上げた。
そして機体を停止させ、秋生は叫んだ。
「速さが足りねぇっ!!!!」
「速さが関係あんのかよ!」
吹き飛んだはずのセブンスルリーゼスがいきなりセブンスオウルの隣に現れる。
セブンスリーゼスも同様に緑色の光に覆われていた。
構えていたビームサーベルを振るいセブンスオウルへと振り下ろす。
セブンスオウルはそれを難なくかわし、再び大きく距離をとった。
「関係大有りだ!速さとは世界の理だぞわかってんのかてめぇ!ちゃんと教えたろ!」
「そんなもん覚えてるわけねぇだろ!」
「ぐっ……まぁいい、てめぇも『OLS』を使いこなせるようになったみてぇだな」
「当然だ!」
朋也の解答に秋生は軽く笑い、そして口を開いた。
「なら言った通りここでけりをつけてやらぁ!!」
「今日こそおっさん!あんたを倒してみせる!渚、力を貸してくれ!!」
「「うおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」」
二人が吼えた瞬間両機を包んでいる光が一層輝きを増す。
輝きがこれでもかというぐらいにました瞬間、二機が激突した。
「そこを……どけぇっ!」
大型ビームライフルを連射しながら春原が吼える。
ビームをかわしつつ久瀬が口を開く。
「どけと言われてどく馬鹿はいないね。どうしてもというのならこの僕を殺して見せればいい」
「言われなくても!」
ビームを掻い潜り一気にリグサイトの懐までもぐりこませる。
そして蹴りを浴びせ、バランスを崩さしてビームランサーを抜き追撃をかける。
それを春原は機体を大きく旋回させる事いより回避し、ビームソードを抜き反撃する。
しかし全てアウトルーシュのビームブレードに防がれ、火花を散らすばかりであった。
「このレジェンディアが完成の暁にはこの僕が世界を、いや、全宇宙を支配する事になる。その試射に君たちを使ってあげるというんだあ
りがたく受け取りそして死んでいくがいい!」
「そんなことさせるかよっ!お前が上に立てば多くの人が悲しみ、死に絶える事になる。お前は生きてちゃいけない人間なんだ!」
互いの持つ剣の乱舞は止まらず一層激しさを増してゆく。
久瀬は焦れている春原を嘲笑し、口を開いた。
「その減らず口がいつまで続くかな?レジェンディアが発射されるまでもう時間は無い。君たちはここで終わりだ」
「だから僕が壊してみせる!リグ!『AD』起動!目標は……レジェンディア!」
『了解、ADシステム起動』
リグサイトが青く光り始める。
「させると思ったのか?アルト、『AB』起動」
アルトルーシュから赤色の閃光が迸る。
するとリグサイトを覆っていた光が胡散した。
春原は舌打ちをし、悔しそうに顔をゆがめた。
「くっ……」
「君たちに丁度吉報が届いた。タイムオーバーだ」
春原はその言葉に絶句する。
「なっ!」
「もう間に合わない。君はそこで自分の艦が、味方が焼き払われるところを指をくわえて見ているがいい」
そしてレジェンディアから膨大なエネルギーが放たれた。
「あぁもうっ!撃っても撃ってもきりが無い!」
エクセリオンの近くで左腕に装着されている2連ビームマシンガンを乱射し、ファングを射ち落としてゆく杏。
ミサイルはもう弾切れでさらにはもうそろそろビームマシンガンの残弾数も残り少ないといった状況下であった。
智代は既に収容されており、現在予備パーツを装着させているところだ。
杏は今自分の置かれている状況に悪態をつき、そしてサイレンスをフル稼動させてエクセリオンに近寄る敵を射ち落としていく。
するといきなり二連ビームマシンガンがカラカラと渇いた音を立て回るだけになった。弾切れだ。
「やばっ」
杏は自分の顔が引きつるのを感じながら急いで補給に戻ろうとする。
しかしいきなり弾幕がやんだ事で弾切れとわかったファングが一気にサイレンスを取り囲む。
「ッ……ただでやらせてくれないわけね」
苦虫をつぶしたような表情で辺りを見る。
正に四面楚歌という状況下。
杏が死を覚悟した瞬間。一角がいきなり爆風に包まれそこから影が飛び出した。
杏が何事かと思い向けば影――アウトレイドがファングをグラディウスを振るい高速で叩き落していた。
「智代!」
「無事か杏!」
アウトレイドを動かし、サイレンスの近くまでよる。
「助かったわ。無事に補給が終ったみたいね」
「ああ。それより弾切れだろ。ビームマシンガンの分だけだが予備パックを持ってきてやったぞ」
「ありがと」
杏は予備パックを受け取りそれを装填する。
「そうだ。斬艦刀かしてくれない?」
「別に構わないが……どうするんだ」
「こうするのよ。サイレンス!パージ!」
杏が言った瞬間、サイレンスが纏っていた分厚い装甲が剥がれ落ちていった。
そしてアウトレイドの腰部に挿してあった斬艦刀を抜き、構える。
「さて、お返しの時間よ!」
二連ビームマシンガンを乱射し、一気に一機のファングへと向かいすれ違いざまに斬艦刀で一閃した。
「私も負けてられないな」
智代もそう呟き強くペダルを踏み込みグラディウスを構えファングの軍団へと突進していく。
「怯えろ!竦め!機体の性能を十二分に発揮できないまま死んでゆけぇ!」
二対のグラディウスでファングを片っ端から撃ち墜して行く智代。
二人がある程度ファングを殲滅した頃、唐突にことみから通信が入った。
『前方より膨大なエネルギー反応、……今すぐ離れないと危険なの』
「どういうことだ?」
智代が聞き返す。
『つまりおっきなビーム……というより粒子砲が飛んできているの』
「のんびり言っている場合じゃないじゃないの!」
その事実に二人は驚愕し、
「回避できないのか?」
『もうやってるけれど多分避けきれないの』
そうこう言っている間に肉眼で見える位置にまで粒子砲が迫っていた。
「ここで終るのか……」
智代が諦めかけた瞬間、声が響いた。
『そう簡単に諦めるなんて智代らしくないんじゃないの!』
「その声は……春原!」
いきなりアウトレイドの前にリグサイトが現れる。
「智代達は離れていな!僕が止めてみせる!」
「無茶だ!止められるわけがない!」
「そんなことやってみなくちゃわからないだろっ!」
春原が叫び、智代の止める声も聞かずに粒子砲へと突進する。
「リグ!ADフィールド展開!」
『AD起動、タイプバリア』
リグサイトが青色に強く発光し、周囲が青い壁のようなもので包まれる。
そしてそのまま粒子砲へと突っ込んでいった。
ビキビキとバリアが砕けていく音が聞こえる。
春原はさらにシールドも展開させた。
「リグ!もっと出力は上げられないのか!」
『これが限界です』
「もっとだ!もっと出力を上げてくれ!俺に思いに答えろぉぉぉぉぉ!」
春原が叫んだ瞬間より一層リグサイトが強く発光した。
そして粒子砲とリグサイトがぶつかった地点で大きな爆発が起こった。
「春原ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「春原……嘘でしょ……ことみ!」
『リグサイト……反応不明』
離れた地点で朋也達も光と爆発を見ていた。
「何だあの光は……」
「レジェンディアか……しかしあの爆発なんだ?」
瞬間、いきなり朋也の頭に電撃のようなものが走った。
「まさか……春原!」
レジェンディア前方で久瀬は憤怒で顔をゆがめていた。
アルトルーシュは片腕が無くなり、機体が警告音を鳴らしてコックピットをにぎやかにしている。
「やってくれたね……無理矢理次元をゆがめて飛ぶなんて。それに僕のレジェンディアを止めるだなんて……しかしあいつは消えた。これ
で僕の勝ちだ。もう何も恐れる事は無いくくくくくくあーはっはっはっはっはっはっはっは!!!」
コックピットの中で久瀬は一人、高笑いした。
「う、う〜〜〜ん……ここは?」
春原が目を覚ませば、見知った自分のベッドの上だった。
「もしかして元の世界に返ってきたのか?」
辺りを見回す。
すると朋也が満面の笑みで春原を見ていた。
「おはよう。よ・う・へ・いっ!」
後ろにハートまでつけて元気よく朋也が言った。
春原が呆然として見ていると朋也は首をかしげる。
「なんだ?まだ寝ぼけているのか?ならおはようのチューをしてやるっ!」
「へ?」
「ぎいやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
春原陽平の冒険はまだまだ終らない。
完?
あとがき
知っている方はこんにちは初めての方は始めまして紅蒼架と申します。ここまで見てくださってありがとうございました。
まずは……CLANNADファンの皆様本当にすいませんw
何故かギャグにするつもりが変にシリアスだったりと意味不明な事になりましたが満足していただけましたでしょうか?
とりあえず始めてに近い二次創作ですがロボットものって難しい……書ける人が凄く見えますね。
あと、少しネタがわかり辛いかもしれませんね。知ってたら笑えるってものが多いでしょうし。
とりあえず誤字脱字があれば見かけたらいくらでも遠慮なく言っちゃってください。
ではまた機会があれば。グラツィエアッリヴェデルチ(ありがとう。さようなら)