生徒会長としての初仕事を終えた次の日
目覚ましが鳴り響く部屋の中、祐一はまだベットの中だった
魔法会長祐一 第四話 「白の姫、黒の弓」
「起きてくださいマスター!」
「うう〜ん、後五分」
目覚ましが鳴り響く部屋の中使い魔ピロは懸命にマスターである祐一様を起こしています
「マスター!起きてくださいマスター!このままでは遅刻してしまいますよ!」
「じゃあ後十分」
ですが私の声では全く起きる気配のないマスター
「マスター!」
私がもう一度声を張り上げると目覚ましを止めたカルラが拠って来ました
「ここは私の出番ですわね、あるじ様」
「カルラ?あとちょっとだけ・・・」
「食べちゃいますわよ♪」
カルラがマスターにそう呟いた瞬間マスターは跳ね起きました。
「おはようピロ!カルラ!今日もいい天気だな!」
「はぁ〜おはようございますマスター、早く支度されないと遅刻してしまいますよ?」
「おはようございますあるじ様、もう少し寝て頂いたらとっても気持ちいいことをして差し上げたのに・・・」
「遠慮するよカルラ、さて、今何時・・・ってもう七時!ちぃ!このままでは遅刻してしまう!」
そう叫んだマスターは神速の速さで支度をすまし家を出て行かれました。
「普通ならこの時間帯で遅刻の心配をする事はないんですが」
「あるじ様はあの二人を起こしに行かないといけませんもの」
「苦労なされてますね私達のマスターは」
「それがあるじ様の良い所ですわよピロ」
「そうですね」
「「遅刻だ〜!!!」」
「遅刻だよもん!!!」
「遅刻だお〜!!!」
「走りながら寝るな名雪!」
俺達幼馴染四人こと俺祐一、浩平、瑞佳、名雪は通学路を遅刻せんが為全力疾走していた。
「全く!今日から生徒会の仕事が始まるっていうのに初日から遅刻なんてしてられないんだぞ俺は〜!」
愚痴っても時間が戻るわけじゃないが今日の敗因は俺が遅かったのもあるがやっぱり名雪だ
「くそ〜!名雪がさっさと寝覚めていれば!」
「でも昨日は猫さん特集をしていたからしかたがなかったんだよ〜」
「瑞佳はそれを見てもキッチリ俺を出迎えたわ愚か者め!」
そう名雪に言ってやったが意味はないだろうな〜
「まあ俺達が遅刻寸前なのは何時もの事だろ祐一」
「まあそうなんだが」
浩平にそう答えたとき後ろから自転車のベルの音が聞こえた
「祐一、そのままじゃ遅刻するぜ〜」
「ゆうく〜ん、頑張って〜」
「直樹!保奈美!まずい!浩平あの道を使うぞ!」
自転車直樹と保奈美を確認した俺は浩平にそう呼びかけた
「おう!」
「行くぜ瑞佳!」
「へっ?」
そういい俺は瑞佳を抱き上げた、ぞくに言うお姫様抱っこという奴だ
「だお〜!瑞佳だけずるいんだお〜!」
「五月蝿い!俺達が本気で走ったら瑞佳は追いつけないからその為の処置だ!」
「うぅ〜」
「取り合えず行くぞ!ガンダム最大パワー!」
「続いて加速装置!」
「うぅ〜VMAX発動だお〜!」
そうして俺たち三人は風になった・・・因みに瑞佳はというと
「早すぎだよも〜〜〜〜ん!!!」
と叫んでいた。
時間は飛びに飛んで放課後
「はぁ〜疲れた」
生徒会室に着いた途端俺はそういいソファーに座り込んだ
「お疲れだったようね相沢、はいコーヒー」
「そうですね、教室に入るもの石橋先生の直前だったと御伺いしましたよ?」
「ありがとうございます恭子先生、その通りですよ結先生、今日は俺が起きるのも遅かったせいで大変でしたよ」
「そんな時はプ・・・」
「甘いもの苦手ですので勘弁です、てかコーヒーに合わないですよ」
「そうですか、残念です」
そんな会話を交わしている俺と先生達だがコーヒーメーカーやソファー、それに加え冷蔵庫などetc
昨日無かった筈の物があるのはやはり突っ込んではいけないのだろうか・・・
「まあ美味しいコーヒーが飲めるのは純粋に嬉しいが」
「私もそういってくれると嬉しいわね」
「確かに恭子先生が入れてくれたコーヒーは美味しいな」
「いつのまに現れた智代」
「ついさっき来た所だ」
「祐一さん何か食べますか?」
「そして有紀寧、何の違和感もなくガスコンロを使うな、と海老ピラフを頼む」
「はい」
智代や有紀寧に突っ込みを入れつつ普通に注文をしているのは気にしてはいけないぞ
「まあここでコーヒーを作れるようになってよかったわ」
「どうしてですか?」
「この学校で一番保健室に入り浸ってるのは相沢なのよ、第一第二とわずね」
「そうだったんですか、相沢君どこか悪いんですか?」
「そうじゃないわよ、さっきコーヒーがここで作れるようになってよかったって言ったでしょう?
相沢は私の所にはコーヒーを飲みに入り浸ってたし聖先生のところにはお茶を飲みに入り浸ってたのよ」
「ここらで飲めるコーヒーの中じゃトップ5には入りますからね恭子先生のコーヒーは」
「よかったですね恭子先生」
「まあ褒めてくれる分には嬉しいんだけどね、相沢には休日も色々と世話になってるし」
そう恭子先生が言った瞬間生徒会室内にいる三人がピクッと動いた
「そうだったんですか、私は全く知りませんでしたよ恭子?」
「えっとそのね、相沢とはよく遊びに行くのよ、相沢に誘われてね」
「へ〜」
「それにせっかく誘ってくれたんだし断るのもあれだしこっちで勝手に人を呼ぶのもあれだしっね?」
「そうですね〜二人きりの方がいいですよね〜」
「ああ〜もう!相沢!」
「はぁ〜結先生、今度一緒に遊びに行きませんか?」
「はい喜んで♪」
結先生がそういった瞬間俺に向かって殺気が飛ばされている気がするがきっと気のせいだそうに違いない
「そういえば他の連中はどこに行ったんだ?」
教室で見かけたメンバーが生徒会室に来ていない事を今更ながら疑問に思った俺は智代にそう聞いてみた
「久瀬と神尾は帰宅、会計の二人は各クラブの訪問をしてもらっている所だ」
「そっか、で、俺たちは何をするんだ?」
「何もする事はありませんよ、はい海老ピラフです」
「ありがとう有紀寧、それでやる事はないってどういうことだ?」
「やる事がないというよりやる事が出来ないという方が正しいな」
「んん??」
智代の言葉に俺は首をかしげる、海老ピラフはしっかり口に運んでいるがな。
「相沢達一年来週から親善旅行でしょう?」
「ああ、そういえばそんな行事もありましたね」
「それでその旅行が終わるまで一年の生徒会委員には仕事はさせないようにしているんですよ」
「だからする事がないのか」
「ああ、だからといって何もしないわけじゃないぞ、会計の二人がクラブ訪問しているのもその一環だ」
「そうだったのか、なら俺がする事はないのか?」
「そういうことね、ああでも教頭先生から手紙を預かってるわよ」
そういい恭子先生は俺に手紙を渡してくれる。
「教頭先生からってことは・・・」
手紙を開けて呼んでみると予想通り裏の仕事について書いてあった。
「昨日の今日で仕事か・・・」
「祐一?」
「なんでもない、それじゃあ俺は帰るわ、コーヒーご馳走様でした恭子先生」
「ああ、また明日祐一」
「またね相沢」
「結先生もまた、有紀寧も海老ピラフうまかったよ、じゃあ明日またな」
「はい、さようなら相沢君」
「お粗末さまでした、それでわまた明日祐一君」
こうして生徒会室を出た俺は夜になるまで身を隠すのだった。
「さて、指示通り校庭にやって来たのはいいけど・・・」
放課後が過ぎ夜になる時間、由紀子さんの手紙に書いてあった指示に従い俺は校庭に来ていた。
「凄い強そうなお客さんが二人もいるんですけど〜」
とふざけて言ってみるが目の前にいる二人に反応はみられなかった。
「始めまして相沢君、私三年のシエルとです、よろしくお願いしますね」
そういい黒い女性は俺に笑いかける、手に持った剣?らしきものがなければとても嬉しい場面なんだがな〜
「そして私がアルクェイド・ブリュンスタッド、あなたの祖父のおかげでこの土地に縛り付けられている真祖の吸血鬼よ」
シエルに続き白い女性アルクが俺を金色の瞳で見つめそう言った。
マイグランパよ、いったい何の恨みが俺にあるっていうんだ。
「あ〜っと自己紹介ありがとうな、俺は相沢祐一、この学園の高等部生徒会長だ」
とりあえず名乗られたので名乗り返しといた。
「知っていますよ、不本意ですがこのあーぱー吸血鬼と協力して私達はあなたの実力を確かめる為に来たんですから」
「そういうことよ、それじゃあ、行くわよ!」
シエルに続きアルクが喋ったかと思った瞬間アルクがこちらに向かい突っ込んできた
「なっ!くそっ!」
不意を衝かれ一瞬からだが止まるが本能が体を無理やりそこから動かしアルクの第一撃を交わした
「いきなり仕掛けてくるなんてマナー違反だぞ!ってそっちもか!」
一息つこうとアルクに文句を言ってるとシエルが手に持った剣らしきものをこちらに投擲してきていた。
「なんとー!」
そう叫びながら剣を交わし追撃に来る二人に向かい両腕を交差させ向け、魔弾を放つ
ツーシューティング
雷の魔弾 二つの狙撃弾
放物線を描き二人に迫る魔弾はいとも簡単に掻き消され二人は攻撃を放ってくる
シエルは放つのは剣を投擲する遠距離多量攻撃、
アルクは中〜近距離の爪による破壊力抜群の攻撃を放ち俺に反撃をする隙を与えてくれない
「やってて良かった公文式ならぬ相沢剣術ってのわっ!」
衝撃波すら生む爪の攻撃で出来た窪みに剣を交わした俺は足を取られてしまう
「もらった!」
もうアルクが叫んだと同時に三つの赤い衝撃波が飛んできていた。
くそっ!今の体勢じゃ交わせない、次に来る剣に備えるしかないか。
自分の体勢と迫り来る衝撃波を見てそう判断した俺は腕に魔力を纏い目の前に交差させる。
「ぐぅぅ!」
耐え凌いだ!剣は!
「甘いです!」
俺が剣に対して備えた瞬間にはシエルはナイフを取り出しこちらに向かい飛び掛っていたところだった
「ぐぁぁー!」
「もう一回!」
「なめるなよ!」
アルクが俺に向かいもう一度爪を振るおうとした瞬間両腕を覆っていた魔力を雷の斧に変え敵に振るう
敵の位置は俺を真ん中に囲んでいる状態、なら!
雷よ、その姿を戦斧と化し我に対峙し全ての者を断ち切る閃光と化せ!
ライトニングスピンアクス
閃光雷神撃!
俺の両腕から放たれる雷斧は周辺の物全てを断ち切りながら高速で二人に迫りそしてぶち当たる
その速度は回避を許すものなく其れに触れたもの例外なく断ち切る・・・はずであった。
「くっ!はぁはぁはぁ、想像、そして予想以上の強さです、まさかあの一瞬で腕に纏った魔力を増幅
変換しこれ程威力のある攻撃を繰り出すとは、相沢の血筋は伊達ではないですね」
煙がはれる所でそうシエルが呟きながら立ち上がる
「痛いわね、少し油断が過ぎたみたい、これからは本気で行くわ」
アルクは起き上がりながらそう言った瞬間、俺の目の前で腕を振り上げていた。
死・・・ぬ・・・?
俺がそう感じた頃アルクの腕がゆっくりと俺に向かい下ろされていく
「そんなのは御免だ!」
そう叫びながら俺は左腕を振り下ろさせる腕に向かい突き出し二つの腕が交わった瞬間俺は後方に吹き飛ばされていた。
2〜3回転ほど転がった俺は右手を地面に突き出し体を浮かせ回転を止める。
左腕は折れたな、この状況、右腕だけで出来る事は
我が腕に集まりし魔力よ!四性の魔弾と化し全てを撃ち貫け!
エレメンタルブレッド サウザントシューティング
四性魔弾 千の狙撃弾
俺の腕を中から食い破らんが如く暴れる魔力を無理やり制御し四属性の魔弾を俺はばら撒いた。
「こんな物ー!」
アルクが叫びながら魔弾に腕を突き出すと同時に地面から何十という鎖が現れ魔弾をことごとく防いでいきシエルはアルクの後ろの周り防ぎきれない魔弾を剣で打ち落としていった。
「はぁはぁ、何とか防ぎきれましたか」
私はメガネを掛け直しながらそう呟いた。
「まさか逃げられるなんて」
アルクェイドはそう呟きながら前を睨みつけています。
「想定外の事だらけですね、相手の強さも貴女が一時とはいえ本気になるのも、そして逃げられたのも」
「五月蝿いわね〜、あなただって本気だったでしょ」
「まあそれは否定しませんが私は攻撃してませんから」
「それも私が先に仕掛けたからってだけでしょ」
「まあそんな事はどうでもいいです、なにせ彼の実力を測りきれなかった以上もう一度対峙する必要性が出てきたんですから」
「まあね、私は疲れたから帰るわ、後の事はあなたに任せるから」
そういいアルクェイドは姿を消した。
「はぁ〜今日の所は私も帰りましょうか」
まだまだしばらくは忙しそうですね、早く帰ってカレーでも食べましょう。
そんな事を考えながら私も帰路に着くのでした。
こうして祐一と二人の戦いの第一幕は終わりだ
そういえば自己紹介をしておかないといけないな、
私の名前は坂上智代だ、以後よろしく頼む
次回だが一度目の対峙の後の束の間の平穏を過ごす祐一
そして第二幕の準備を進めるシエルを書くらしい
期待せず待ってていてやってくれ
それでわ次回にまた会おう
「私の蹴りは物凄く痛いぞ?」
あとがき
第四話をでしたがどうだったでしょうか?
まず日常部分に『はにはに』キャラの保奈美と恭子&結の先生sの登場です
恭子先生とはコーヒー好き繋がりで高感度がしょっぱなから高い(上)設定で
結先生と保奈美は(中)ぐらいですね
結先生と保奈美ファンはメールにて二人を応援してあげましょう
さて次に戦闘部分にシエルとアルクの登場
前回の最後で気付いていた人も結構いると思うんですがどうでしょう?
戦闘ではアルクが目立ちまくってシエルが目立ってないですね
シエルは遠距離主体なんでタッグ状態だと支援に周ってしまうのでこうなりました
さて問題です、祐一の好きなコーヒーを順に並べてください
1秋子さんのコーヒー
2百花屋のコーヒー
3恭子先生のコーヒー
4バイナリィポットのコーヒー
5母親のコーヒー
以上の五つを正解だと思う順番に並べメールか掲示板へ書き込みしてください
正解者にはお好きなカップリングの短編か
魔法会長でお好きなカップリングで一話を書いてもらえる権を差し上げたいと思います
正解者は早い者勝ちで1〜3名ほどを考えています
正解は次の投稿時に載せますので期限はそれまでになります
よろしければ参加してください
でわまた次回に