「まったく、岡崎のせいで貴重な休みがつぶれちまったよ」
 春原陽平は悪態をつきながら薄暗くなった帰路を歩いている。
 ゴールデンウィークの初日の夕暮れ、
 制服を着て学校からの帰り道、
 彼にはゴールデンウィークというものが存在しない。
 キー学園にはレッドウィークというものが存在する。
 中間テストで教科の半分以上赤点を取ってしまえば強制的に参加することとなる補習である。
「しかも、僕が休んでいることに気がつかないなんてひどいじゃないか!!」
 夕暮れに虚しく木霊する叫び声を聞いて彼を知っている人はこう思うだろう、『ヘタレの道化師』と、
 テスト前日、朋也の家でビデオを見ようと思い、遊びに行ったことまではよかった。
 ただ、朋也の家にはビデオが無かったこと、
 近所に藤林姉妹が住んでいたこと、
 朋也よりも先に部屋に入ったこと、
 それが失敗だった。
 結果はみながご存知の通り、普通の人なら死んでもおかしくないようなくらいにボコボコに殴られ階段から突き落とされた。
 そして、昨日まで完全に忘れ去られており、自宅療養ということでテストをすっぽかすこっととなった。
「……虚しいよ本当に」
 寮の玄関をくぐり、自分の部屋の目の前で陽平は異様なものを感じた。
「って、何のにおいだよこれ」
 鼻を鳴らしながらそのにおいを判別しようと思いっきり吸い込んで、陽平はぶっ倒れた。
 これはシンナーのにおいだ。しかも強烈な、
「くせぇぞ!!」
 自分の部屋の隣に扉を思いっきり怒鳴りつけて、立ち上がった。
「「「「うるせぇぞ!!!!」」」」
 周囲から体格のよいラクビー部の連中が怒鳴りながら扉をいっせいに開け放ち廊下に身を乗り出した。
「す、すみません!!」
 そう言って慌てて自分の部屋に逃げようとしたが時すでに遅し、そのままつかまり、廊下の奥へとひきづられて行った。
 
 彼はそのとき思った。

 毎日おちょくられて、殴られて、果てには存在を忘れ去られる。

 何で、そういう目にあうのだろう。

 答えは明快であり、不条理なことだが、本人は気がついていないのかもしれない。

 それが、自分の運命であり、個性であり、それが『日常』なのだから。

 それが、春原陽平だからという、一言で済ませられるこの世界なのだから。

 
集まれ!キー学園 オリジナルストーリー
少年が願う『日常』
補習2コマ目『少年は動く、大切な者のため』

 ゴールデンウィーク、それは楽しい連休である。(大半の学生にとって)
 ゴールデンウィーク、それは苦しい連休である。(一部のバカにとって)
 ゴールデンウィーク、それは厳しい連休である。(特定の生徒にとって)

 ゴールデンウィーク、それは……行動を起こすにはぴったりの連休だろう。

「ひ……ひどい目にあったよ」
 ボロボロになった状態で床を這いながら部屋を目指す陽平、自らの安息の地へと……
「ギャフグワヴァァ」
 無論、そのまま無事に帰れるわけはなかった。
「ん? あれ? 春原先輩、こんなところで寝てると人としての形を失ってしまうかもしれませんよ」
 先ほどからシンナー臭が漏れていた部屋の扉が開き、目の前に倒れていた陽平を踏みつけたうえで一人の少年が笑いかけた。
「……先輩? おーい、生きてるか〜〜〜」
 少年はペチペチと陽平の顔面を叩く。
「いい加減にしろ!! 黒桐、僕から降りて心配してくれよ!!」
 陽平にそういわれて、黒桐龍は陽平の上から降りた。
「それより、何でこんなところで寝てたんですか? しかも、制服姿で。今日から休みですよね?」
 立ち上がり、体についたほこりを払っている陽平に龍は尋ねる。
「うるさいな、元をただせばお前のせいだろ!! お前何してるんだよくせぇぞ!!」
「先輩、そう叫ぶとまたラクビー部の連中が押しかけてきますよ……ってもう遅いようですけどね」
 扉という扉が開き、中からラクビー部の連中が顔を出すや否や、陽平はすぐさま自分の部屋に逃げ込んだ。
「まったく、何でこんな目にあうんだよ……」
 部屋の中に入り、上着を脱いで本気のため息を吐いた。
「いや、だって先輩、ヘタレだし」
「ヘタレって言うな!! って、何でお前がここにいるんだよ」
 いつのまにか、部屋の中にいる龍に陽平は突っ込みを入れる。
「その辺は気にしないでくださいよ、それより、飲みますか?」
 両手に持ったコーヒー牛乳を差し出し、陽平はそれを受け取った。
「大体、先輩は何でまたゴールデンウィークなのに制服姿なんですか?」
 その言葉に陽平はこたえようとしない。
「……えーと、まさか、赤ですか? レッドですか?」
 どうやら察しが着いたのか、少し哀れむような表情を龍は陽平に向けた。
「ああ、悪いかよ、レッドウィークだよ、レッドウィーク!!」
 完全に開き直る陽平に龍は楽しそうに笑っている。
「まあ、あこはありえないくらいにレベルが高い学校だし、先輩のクラスとかは成績が高すぎることですか」
「僕はテストすら受けれなかったんだよ」
 その言葉に、龍は手に持っていたコーヒー牛乳を落とした。
「てめぇ、僕の部屋を汚すなよ」
 実力でレッドに突入したのならともかく、サボってレッドに突入するなんて、ありえないとしか言いようが無い。
「バカがここにいる……バカが俺の目の前にいるよ……」
 思わず本音をポロリとこぼしてしまう龍に陽平は引きつった笑いをしている。
「先輩、卒業する気はあるんですか?」
「そりゃあるよ、だからこうして補習に出てるんだろ?」
 それはそうか、と納得しながら地面に落としたコーヒー牛乳を持ち上げて、床に座った。
「まあ、ここ数日先輩が部屋でうなり声を上げていたせいでこっちは寝不足でしたからね、その責任は取ってほしいものですよ」
「こっちはそっちの部屋からにおってくる臭いのせいでひどい目にあってるんですけどね」
「だって、先輩のうめき声が気になって寝られなかったから、ここ数日ずっとガンプラ作っていたんですから、今から塗装しなくちゃいけないし」
 先ほどからにおってくるシンナー臭の正体は、塗料と薄め液の臭いなのかと、陽平は力なくため息をついた。
「先輩の扱いの不憫さは一応同情しますけど、今回はいったい何があって数日間死んでいたんですか?」
 陽平は数日前の岡崎宅での出来事を龍に話した。
「よく生きてますね」
 その出来事を聞いてからの龍の第一声はその一言に尽きた。
「流石先輩、人間離れした生命力というべきか、しぶとさというか、黒い害虫並と言うべきか」
「お前、僕のことを馬鹿にしてない?」
 まさか、と龍は笑う。
「それくらいの目にあって自宅療養で済むのなら、いいほうですよ」
 真剣に言い切る龍に陽平はあきれた。
「本当に、何で僕はこんな目にあうんだろうね」
 きっと普通の人間ならその辺のことは真剣に悩むのだろうが、この男に関しては一言で片がつく。
「だって、先輩だし」
「その一言で片付けれる僕っていったいなんなんでしょうね!!」
「あ、間違えた間違えた」
 そう言って龍は言葉を選ぼうとする。
「だって、ヘタレだし」
「なお悪いよ!!」
 絶叫しているのだが、大声を上げればラクビー部にひどい目に合わされる。なので音量は小さめ。
「先輩の場合、付き合っているメンツの問題だと思いますよ」
 陽平をいじるのが飽きたのか、それとも元々いじるつもりではなく、真剣に話していたのかは分からないが、龍はふと、考えるように口を開く。
「裏生徒会会長、倉田佐祐理を筆頭に、その専属ボディガードの剣豪、川澄舞。現生徒会会長にして歴代のなかでも暴走派、老船竹丸。心眼の使い手にして底なしの胃袋を持つ、川名みさき。究極の破壊神の一人、藤林杏とその妹の藤林涼。天才、一ノ瀬ことみ。そして、四天王、岡崎朋也」
 普段から3−Eにいる上に、2−Aや、1−Cのメンバーとしか何かしらの接点が無い陽平にとって、そのほかの生徒の印象を聞くのは以外に新鮮だった。
「なんというか、問題児とかをひとつのクラスに無理やり押し込めたような気がしてならないのは僕だけですかね?」
「先輩、いまさらすぎですよ、いまさら」
 実際にそうだと断言できるのだから恐ろしいところだろう。
「学校のイベントの大半が先輩たちのクラスがやっているから『俺たち』としてはすっごい暇なんですよね」
 龍はにこやかに笑いながら……しかし、どこと無く虚しげな口調だった。
「実際にその中にいる人間にしてみればそれが日常な……」
『い〜〜つのひ〜〜か、ゆれるし〜〜かできな〜〜〜い』
 陽平の言葉をさえぎるように、突然携帯電話の着うたが流れ出す。
「失礼」
 そう言って龍はポケットから携帯電話を取り出して、電話に出た。
「もしもし?」
『あ、龍?』
 スピーカーから女性の声が聞こえた。
(彼女か?)
 陽平はそう思い、ベットの上に身を投げた。
「ああ、ゴールデンウィーク中はちょっと帰れないかな……ちょっと殺る事あるから」
 一瞬、妙なことを口走ったような気がして、陽平は龍の姿を見た。
 何事もないように龍は電話を続けている。
「……なおさら、帰れないよ」
 急に龍の様子が静かになるのが口調と雰囲気から受け取れた。
(ん〜〜、なんか込み入った事情でもあるのかな?)
「うん、絶対に夏休みになったら一回帰るから、絶対にね、逃げないよ。逃げたら押しかけてくる気なのは分かるし……それじゃあ、玲によろしくね、姉さん」
 そう言って電話を切り、何事もなかったかのように陽平のほうを向きなおした。
「すみませんね」
「いや、気にするなよ、僕とお前との仲じゃないか」
 去年の春に隣の部屋に越してきた龍、それからなんとなくえらそうに先輩らしいそぶりを見せたりしていた。
「先輩は威張ってばかりで、威厳もくそもありませんけどね」
「ひどいな、お前」
「だって真実だし」
 ラクビー部にボコボコにされている様子を見れば、誰だって威厳なんて感じないだろう。
「ところで、さっきの電話、家族から?」
 陽平の質問に龍は首を縦に振る。
「ええ、姉さんからなんですけど……そういえば先輩には言ってないですっけ? 俺には姉と妹がいるんですよ、これまた厄介な二人なもんで」
「はは、僕にも妹はいるからその気持ちはよく分かるよ」
 陽平には芽衣という妹がいる。
 陽平にとっての厄介というのは自分にとってのお節介だということだ。
「まあ、俺ん家はちょっと複雑ですから」
 龍の場合、陽平とはちょっと違うようだ。
「先輩の場合、妹と一緒にいるのってどう思いますか?」
 その質問に陽平は少し考えた。
「別に、ずっと一緒に居たらまあ、ちょっとめんどくさいけど、悪いとは思わないね」
 そうですか、と龍は言葉を吐き、次の質問をした。
「じゃあ、先輩は自分の妹を傷つける奴は許せますか?」
「絶対に許さない、たとえ相手が誰であろうとぶっ殺す」
 力強く答える陽平の姿を見て、龍は改めて、『春原陽平』という人間を尊敬した。
 普段から自堕落で、不用意な言動で攻撃を食らったり、お調子者でナルシストのような発言だってする。
 だけど、この人は本当に妹のためなら体を張ってでも戦える人なんだろう……
「じゃあ、先輩……もしも、その妹を傷つけた奴が、先輩にとって最も信じられない人だったら? その人なら絶対に妹を傷つけないと信じていた人なら、どうしますか?」
 その質問に陽平は一瞬、朋也のことを思い浮かべた。
「……たとえ、誰であっても、俺は殺しに行くかな? それが友達であっても、親友であっても、勝てるはずの無い相手でもね」
 一瞬考えてから陽平は自分の思いを口にした。
 先ほどは間髪いれずに答えたのに対して、今度は一瞬のためらいがあったのは、絶対に『そいつ』はそんなことしないだろうという迷いからだろう。
「かっこいい言葉ですね……じゃあ、傷つけた奴を傷つけるとその妹が悲しむのなら……先輩はどうしますか?」
 言っていることが陽平には分からなかった。
 芽衣を泣かせたやつを傷つけることで芽衣が悲しむ理由が分からない。
「まあ、先輩には分からないかもしれませんけど、俺だったら……『そいつ』と妹を会わせないようにします、会えばまた傷つけてしまうような存在を妹のそばには居させたらだめですから」
 龍は拳を握り締める。
「まあ、細かい話はどうでもいいけど、そんなに悩んでも仕方ないんじゃないのかい?」
「そうですね」
 先ほどまで見せていたくらい顔とは対照的に一瞬で龍の表情に笑顔が戻った。
「難しい話は俺だって苦手ですし、バカはバカらしく明るく楽しく一日一日を過ごせばいいんですからね」 
「そういえば、いつもならこの時間ってお前の友達……えーと、名前が出てこないけど、あの友達が来てるころだろ?」
 陽平は思い出すかのように龍に尋ねた。
「ああ、刹那のことですか? あいつなら今日は大事な用事があるんで来ませんよ」
「はは、薄情な友達だな、友情という言葉は僕のためにあるような言葉だって言うのに」
 何をどう考えればそんなことをいえるのか、龍には分からない。
「よく言いますよ、親友に存在を忘れ去られていたくせに、刹那はデート中なんで邪魔しないのが友達の筋ってモンでしょ」
「馬鹿なこと言うなよ、親友が幸せになるなら自分の身を削ってでもその幸せを邪魔しないと」
 邪魔しようとして(狙ってやっているわけじゃないが)、空中コンボを食らっている陽平が言うことじゃない。
 龍は心の中でそう思った。
「ほぉ、じゃあ、先輩に質問しますけど、先輩は親友の敵になれますか?」
 悪意に満ちた笑いを見せながら龍は刹那にたずねました。
「僕が朋也の? はは、何言ってるんだよ、そんなことするはず無いじゃん、むしろ、杏とか、智代だったら喜んで敵になってやるよ、僕が勝つからね」
 未だに勝てると信じているのか、それとも、勝てるための秘策を持っているのか自信たっぷりに陽平は言う。
「へー、あの対不良最終兵器、坂上智代と破壊神の一人、藤林杏に勝つんですか? 面白いですね、やって見せてくださいよ」
「え?」
 唐突な言葉に陽平は息を呑んだ。
「ん? 先輩、まさか口だけですか? うわー見損ないますよ、これでも尊敬する先輩の中にカウントしていたんですけどね」
 挑発するかのように龍は陽平に言葉を浴びせる。
「いや、だって基本的にあいつと会う機会なんてないし、ほら、僕は平和主義だからね」
「ん〜〜だったらお膳立てぐらいならしてあげますよ、坂上智代と先輩が戦う機会ぐらい簡単に、ついでにお手伝いもしますよ」
 ソコまで言われたら流石に引けないのか、それとも何も考えてないのか、陽平はいつもの調子に乗ったような態度で口を開いた。
「本当かい? だったら頼んだぜ、俺の背中を押してくれ」
「断ります、俺は刹那の背中を守るためにしか、背を預けませんから、それに、俺は先輩の背中を押すんじゃ無くて、突き落とします」
 冗談とも本気とも取れるよく分からないノリとテンションだけに身を任せた話で二人は盛り上がった。



「それじゃあ、先輩、俺はこの辺で失礼します」
 龍はそう言って陽平の部屋を出た。
「さてと、ちょっと外の空気でも吸うか」
 そのまま部屋には向かわないで、寮の表にでて、深呼吸をする。
 流石に、シンナー臭充満した部屋に戻る前にはおいしい空気は吸っておきたい。
「思わぬ収穫もあったし、刹那は刹那で、ちゃっちゃと終わらせてるだろうから、俺も頑張るか」
 部屋に戻り、机の上に転がる部品を丁寧に集めていく。
 誰がどう見ても、プラモデルのパーツとは思わないだろう。
 電子部品と基盤、半田ごてに、その他多数の工具。
 そして、ノートパソコンの画面には何かの設計図が表示されている。
「まったく、いったいあいつはどうやってこんな設計図を入手したのやら……」
 あきれ口調で言いつつ、顔には笑みがこぼれる。
「仮にも、あの……倉田財閥のホストコンピュータとかに保存されている特許出願中のものの設計図だし、ばれたらやばいよな……」
 口を動かしながらも手は正確に、そして精密に動いている。
 本来なら機械を使って作り出すようなくらいに細かい作業を、半田ごてとルーペだけでこなしている。
「まあ、念のために臭いはカモフラージュしておいたし、ここで作ってるなんて誰も思わないだろうな」
 ふと、先ほどの陽平との会話を思い出した。

『絶対に許さない、たとえ相手が誰であろうとぶっ殺す』  

 確かに、俺も、妹を……そして、仲間を傷つける奴は許さない。

『……たとえ、誰であっても、俺は殺しに行くかな? それが友達であっても、親友であっても、勝てるはずの無い相手でもね』

 たぶん、俺だって、できるだろうか……

「難しいことを考えても始まらない……か」
『せーーかいーーはつーづーいーてる、きーみーをてらーしなぁぁぁーがぁぁぁーらぁぁぁー』
 携帯電話が鳴り、俺は作業と思考を一時的に停止し、電話に出た。
「もしもし?」
『龍、今出てこれるか?』
 電話越しにたずねてくる人間に、俺は笑った。
「ああ、例のものの試作品はもう少しで完成する。ソッチはどうなんだ?」
『ラインは確保した。それにステージの準備もできてきてるな、駒は集まりそうかな?』
 手回しの早さに龍は驚き半分、納得半分する。
「まあ、微妙なところかな、刹那は今日は墓参りだし、明日にでも集まって遊ぼうぜ、ゴールデンウィークなんだしな」
『そうだな、俺も明日は仕事の予定は無いし、どこかに行くか?』
「とりあえず、ゲーセンとかにでも行って暴れようぜ」
『まあ、完成したら連絡をくれ、回収に行く』
「いや、いいよ、俺が出て行くし、ちょうど……外を歩きたい気分だし」
 そう言って電話を切り、龍は作業に戻った。

「さて、頑張りますか」 
 
あとがき

 えーと、トリアエズ2話目です。そして、現在楽識です。
 今回は春原陽平とオリキャラその2、との会話ですが、テーマは『妹』です。(変なトークタイトルじゃないよ、熱く燃えるようなことじゃないですよ)
 相手が春原なので、明るいボケトークで行くつもりだったんですが、かんか中盤から1話同様、オリキャラの心の闇の不穏な流れになってしまった……
 ちなみに時間軸はGW1日目の夕方からまあ、7時か8時ぐらいです。
 
 黒桐龍 2年生 2−D 部活動には所属していない 寮生活生徒
  神無刹那と同様に高校から入学してきた生徒で、神無刹那の唯一無二にして絶対的信頼を互いにしあう親友。
  性格は明るくて超がつくほどの凝り性、普段から笑っており、騒ぐことが大好きな性格で、そのための道具は自分で自作する。
  本来ならさわぎがあれば率先して特攻を仕掛けるカミカゼ少年だったが、今は親友の刹那のことを思ってか、何もしない。 
  
 まあ、こいつもまた闇を乗り越えて強くなった少年なんですが、その闇はナンなのか、は別次元のお話なので、
  まあ、一応最後のほうはいろいろとフラグを立ててます。
  
  ウラ生徒会長とか敵に回したら命がいくつあっても借りてたとしても、絶対に足りないよね………うん、絶対。